last letter
人生とは旅であり
旅とはまた人生である
OWLの中田として最後のお便りです
2005
年の夏
汗まみれで走り回り独立の準備をしていました。
あれから
18年
…
よちよち歩きの彼女が大学生になり
高校生だったあの子が結婚し、お子様を連れてきてくれて
出会いあり別れあり
…
様々な思い出に溢れ
今となっては全てが懐かしく
幸せな時間だったなと
LINEにてお客様にご報告をさせて頂いた時、
おかしな話ですが僕が想像していた遥かに大きな反響を頂きました。
“18
年
人生で普通に存在し、
なくなるなんて考えていなかったお店と言われ
当たり前のようにそこにあり
当たり前のように中田さんがいて“
“ここは、ここだけは、何も変わらず
ずっとここに在るからこそ中田さんの
OWLなんです。“
こんなこと言われちゃうと
…
正直うるっと来てしまいます。
こんな幸せな言葉あるでしょうか。
僕よりも
お客様の思いの溢れたお言葉、お手紙、お顔を見ると
照れ隠ししてますが
…
お客様に毎晩泣かされています
今この手紙は閉店のちょうど
1週間前
穏やかな朝の中
OWLのテーブルでひとり綴っています。
もっと淡々と穏やかに終いが来るのかな?
と考えていましたが
ここまでくるのがあっという間の時間で
皆様には本当に申し訳ないのですが
全く悔いや、やり残した事が無いんです。
本当にやりきったんだと思います。
本当にこの
18年、また美容師として
33年
周りの皆が喜んでいただける顔を見る為だけに走り続けました。
お店の基本コンセプトとして
2005年の当初
10年、
20年変わらず在る、愛されるお店をと
これは成し遂げたんじゃないかな?
離職率
0%は
…半年で守れませんでしたけど
…
言い方がおかしいですが
これからは
自分の為に生きてみようと
今後はスタンスを少し変えますが
僕を愛して頂ける方の期待には
少しですがお応えできればと思います。
週に
3日
…頑張って
4日
…出る時も
…頑張りますね
💦
ここだけは変わらず
どんな世界、時代であろうとも
中田は変わらない
止まり木のように
古くからの友のように
家族のように
そんな
1人の美容師でいたいと
思います。
また会う日まで
中田方文
全てを見つめてみた
恵比寿で良いのか?
今までの店づくりは正しかったのか?
大型店に負けない体験はできるのか?
売れてさえいればいいのか?
おしゃれな髪を作っているのか?
おしゃれな髪さえ作っていれば良いのか?
あの頃以上のワクワクを作れるのか?
本当のヘアーサロンの楽しさとは何なのか?
自分たちの信じるマインドは不変なのか?
OWLとは何なのか?
その答えは、26年間ひたすら『素敵な美容師』を追い求めてきた
今日迄の道程と明日からの行方にある
進化するチーム
ようこそ最高のヘアサロンへ